竹富島観光(2)~竹富島の文化的景観~
2023/1/29
なごみの塔
西桟橋を後にした後、行こうと思っていたお店へ向かいましたが、本日は休業とのこと。残念ですが、代わりのお店を探しながら、もう少し島内を散策することにしました。
そうして、ランチの前に立ち寄ったのは「なごみの塔」です。
現在、塔には登れませんが、赤瓦の集落を望むことができるようになっています。眺めも良く、風も吹いて、とても気持ちのいい場所でした。これは訪れる価値があります。
西塘御嶽
続いて訪れたのは島の守り神とされる「西塘御嶽」です。
名の由来となる西塘氏は竹富島の生まれで、琉球王府に約25年仕えた技師で、園比屋武御嶽の石門(世界遺産)などを設計・築造しました。のちに八重山諸島の行政長官としても活躍した人物で、竹富島の偉人とされているそうです。
なお、御嶽の入口にはほかの御嶽と異なり立入禁止といった表記はなかたので、入ってお参りしたいところでしたが、入っていいのか悪いのかわからず、念のため目の前で手を合わせるのみにして、お昼の次の候補へ進むことにしました。
そうして立ち去って歩いていると、水牛車が横切りました。この時間になると石垣島からの日帰りで来られる観光客が多くなるので、頻繁に見かけました。
「お食事処 かにふ」
それではお昼にします。結局選んだのはこちら「お食事処 かにふ」さん。雰囲気がよさそうなお店である一方、中は現代的で空調もしっかり効いている快適なお店でした。
こちらのお店は、席に座ってから注文カウンターに出向いて注文するスタイルで、八重山そばとグラスビールを注文しました。本当はもっと飲みたいところですが、飲みすぎてトイレが近くなると帰りの飛行機大変だしなあとグラスビールです。
歩いた後ということもありますが、ビールも八重山そばもおいしくいただきました。
旧与那国家住宅
この日はさほど混んでもいなかったので、ゆっくりと休憩するのも一案ではありましたが、弾丸旅行で残り時間も限られているので、食後はすぐに次のスポット「旧与那国家住宅」へ向かいました。
旧与那国家住宅は重要文化財にも指定されている施設で、主屋の「ふーや」と台所棟の「とーら」を中心とする住宅の構造が良好に残されています。かなり綺麗な状態で保存されているのですが、無人で無料で入れるのはどうなんだろうと思いつつも、なかに入って見学してみます。
まずはこの「ふーや」です。こちらは中の様子も見ることが出来ます。
続いて、「とーら」。とーらは最近色を塗ったのか綺麗すぎて新築のような装いです。内部の見学はできませんでした。
スンマシャー(仲筋集落)
旧与那国家住宅はメインの集落の南側にあるのですが、島の南部にはもう一つ「スンマシャー(仲筋集落)」があるので、そちらにも足を延ばしてみます。
その道中には水道が開通する以前、島の重要な水源であったという「仲筋井戸」があります。離島において貴重な水源である井戸は島の随所にありますが、そのなかで最も規模・水量の多い井戸だそうです。
井戸のある交差点には「水道記念碑」(写真・左上)がありますが、その先に進んでいくと「スンマシャー(仲筋集落)」です。こちらも伝統的な景観がよく残されていました。北側にある2つの集落と比べると訪れる観光客も少なく、飲食店なども多くはないですが、カフェなどがありゆっくり過ごすにはとてもいい場所に思えました。
竹富島ぱーらー願寿屋
ただ、今回は時間も限られていたので仲筋集落を一通り回った後、島北部にある「竹富島ぱーらー願寿屋」で最後の休憩をすることにしました。
屋外の席で南国・竹富島の風を感じながら、「バナナスムージー」を頂きました。弾丸での竹富島旅行は忙しなさがやっぱりあるなあとは思う一方、大満足という思いでゆっくりとした時間を過ごしました。
なお、お味は、いかにも太りそうということを除けば、とても美味しかったです。
ゆっくりした後は竹富港へ向かって歩きます。牛のいる長閑な景色を見ながら、ゆっくりと歩きました。
15分弱の道のりで、帰りは緩やかな下り坂なので、とても歩きやすい道が続きます。竹富港の手前に茅葺き屋根の建物があり、少し時間もあるので最後にこちらも見てみます。
こちらは「フナヤー跡」という船待ちの小屋を再現したものだそう。竹富島と言えば、赤瓦の屋根のイメージが強いですが、それ以前にはこういった建物が多くみられたそうです。
なお、こうした竹富島の歴史は、フナヤー跡の隣にある「竹富島ゆがふ館(ビジターセンター)」で知れるのかと思いますが、訪れた期間はあいにく休業期間でした。
それでは、竹富港からフェリーに乗って、石垣島へ戻ることにします。