大陸の魔都#4

朱家角古鎮

Date: 2025/2/23

朱家角(Zhujiajiao)

おはようございます。あいにく上海の朝は今日も曇天。雨が降らないことを祈るのみです。

今日は水郷古鎮と呼ばれる、水郷の街並みを見に行きます。日本でいうところの、佐原や潮来などのイメージでしょうか。長江南方地域(江南地域)は、豊かな水資源があることから、古から水路沿いに街並みが形成され、その伝統的・文化的な景観が今なお残っています。

今日も友人が迎えに行くといってくれましたが、一人で地下鉄に乗って、途中の駅で待ち合わせることにしました。朱家角までは空港のある虹橋駅から40分弱とぼちぼちかかりました。

駅から観光の中心エリアまでは約20分ということで、のんびり歩いて向かいます。後から知りましたが、写真のボートみたいなもので行くこともできるようです。

しばらくして朱家角に到着。この橋は放生橋(Fangshengqiao)という橋で、1571年に架けられました。かつて、この橋の下では魚を取ることが禁じられ、放つことのみが認められていたため、この名がついたそうです。

朝ごはんを食べていなかったので、観光は一旦おいて早めのランチにします。前に朱家角へ来た際に入ったお勧めのお店ということで、こちらの飲食店に入ります。

奥の円卓に通していただき、メニューをみながら注文しましたが、まずは瓶ビール。

「淀山湖」という近くの湖の名前を取ったご当地?ビールをいただきます。青島ビールと味の大きな違いが分からない、こちらも薄味の飲みやすいビールです。

料理は「白魚の卵炒め」と炒飯、麻婆豆腐というありきたりチョイスですが、これはもちろん美味しい。

食後は放生橋を渡って、朱家角の北側へと向かいます。晴れていたら素晴らしい景色なんだろうなと思いながら、橋を渡ります。橋の付近には数々の飲食店が立ち並んでいて、食べ歩きもできるようになっています。今回は食べませんでしたが、朱家角ではちまきが名物ということで、ちまき屋さんも多くありました。

その後、北側の街並みを散策します。

西井という川に面した街並みエリア。まさに佐原のような雰囲気ですが、安全柵がほとんどないので、注意が必要なのが大きな違いです。観光船で旅するのもきっと楽しいことでしょう。

朱家角の北門まで行き、折り返して、今度は北大街(Beidajie)を通りながら、朱家角の駅方面に向かいます。北大街は明・清時代の建物が立ち並ぶ朱家角のメインストリートです。お土産店なども多く声掛けはされますが強引さなどは全くないので、気楽に歩くことができます。

北大街を過ぎると人通りはかなり減って歩きやすくなります。このあたりも調和のとれた建物が立ち並んでいるため雰囲気抜群。写真4枚目(右下)の「大郵便局」は、1896年(日本では明治29年)、当時の清国皇帝・光緒帝が「大郵便局」を創設。上海地区13局のうち、現存する唯一の郵便局です。

散歩の途中、チベット料理なども取り扱うこちらのお店で休憩することにしました。

注文したのはチャイ、ではなく、ビールの飲み比べセット。ただ、1種類の在庫が切れているようで、定番ビールが2種類になりました。青島ビールよりも麦の味が濃くて、結構好みでした。

帰りはタクシーを手配してもらって、上海市中心部まで戻ります。天気も少しずつ良くなってきて、晴れ間もかすかに見えるようになってきました。

田子坊(Tianzifang)

タクシーでやってきたのは「田子坊」という人気スポット。ただし、その前に目の前のショッピングセンターにあるトイレへ急行しました。上海も中心部はしっかり渋滞します。

田子坊は、元々古いアパートメントだったところをリノベーションして、現在はアートスポットとなっています。ここでお土産を探そうと思っていたのですが、あまりピンとくるものがなかったので、先送りしました。

夜に来ると、より映えそうな雰囲気でした。

田子坊を後に、旧フランス租界方面へと向かいます。その途中、上海交通大学を発見。上海市でトップクラスの大学として知られています。

間もなくして目的地である「武康大楼」に到着しました。武康大楼は、かつてノルマンディー・アパートメントまたは国際貯蓄協会アパートメントとして知られていた、歴史的なビルです。地元の方のような人も含めて、写真を撮ろうと多くの人が集まっていました。

この後は人気のハンドクリーム店でお土産を調達して、少し早めの夜ごはんに向かいます。

(続く)