二つの茶屋街
2024/9/7
主計町茶屋街
近江町市場からひがし茶屋街までは1キロ弱。夏の暑さもピークを過ぎたので、のんびりと歩いて向かうことにします。バス通り沿いを歩くのも一つですが、少し遠回りではあるものの、主計町茶屋街を経由して、ひがし茶屋街に向かいます。
主計町茶屋街は、ひがし茶屋街・にし茶屋街と並ぶ「金沢三茶屋街」の一つ。金沢らしい文化的・伝統的な建物が浅野川沿いに立ち並んでいます。後で訪れたひがし茶屋街と比べると、観光客も少なく、落ち着いた雰囲気が楽しめます。
ちなみに、エリート街道のような名前をしていますが、この主計町の由来は江戸時代に富田主計という加賀藩の重臣の屋敷があったことからこの名がついたそうです。
主計町茶屋街は浅野川に架かる浅野川大橋で終わります。この橋を渡った先は東山地区で「ひがし茶屋街」があります。
ひがし茶屋街
バス通りからひがし茶屋街に向かう途中には、休憩施設のほか、円長寺という寺院もあります。
間もなく、ひがし茶屋街に到着しました。メインエリアの手前は少し広めの広場になっています。それでは、奥の道に進んでいくことにします。
茶屋とは、芸妓がもてなす大人の社交場のことで、ひがし茶屋街は、金沢三大茶屋街の一つ。ひがし茶屋街は、なかでも歴史的な風情ある雰囲気が残っているため、観光客にも人気です。
通り沿いには飲食店のほか、お土産店が立ち並んでいます。インテリア用品を扱ったお店もいくつかあり、お土産探しにも良さそうです。高岡市の小泉製作所が運営している「小泉屋金沢店」では、素敵な音色を出す商品が販売されていてたのですが、とても良さそうでした。
道の終わりには「加賀麩不室屋 東山店」があります。創業150年超の加賀麩を取り扱う老舗です。加賀麩は藩政期から保存食として愛され、治部煮に代表される伝統的な加賀料理に用いられています。
麩だけでなく、麩を使ったお菓子も販売されていて、なかでも「生麩まんじゅう」が人気のようなので、こちらを注文して、頂きました。フワフワした食感とひんやり具合が最高でした。
路地を左に曲がると、「ひがしやま酒楽」という日本酒の販売店があったので、こちらにも入ってみます。店内で日本酒もいただけるようなので、金沢の地酒・金澤中村屋のひやおろしを頂きました。素敵なグラスで、美味しいひやおろしと、いい感じです。
ひがし茶屋街を抜けたところに「東山菅原神社」と「宇多須神社」があります。
宇多須神社は、卯辰治田門天社として718年の創建された後、1599年に前田利家公がなくなると、藩士たちにより合祀されました。利家公は、のち尾山神社が創建されると、分祀され、当神社のある卯辰山の本名「宇多須山」に因み、「宇多須神社」と改称されました。
余談ですが、所々に隠れ忍者がいるのが特徴的で、なかなか驚かされました。
茶屋街観光の最後は「金箔のかがやきソフトクリーム」で締めます。ひがし茶屋街入口の広場?に面している「箔一 東山店」でいただけます。通常のソフトクリームの上に金箔をかけて出来上がり。味を楽しむというよりも映えを楽しむものではありますが、金沢の定番。観光でくると、ついつい頼んでしまいます。
この後は、一旦ホテルに戻ります。バスに乗っても良かったですが、のんびりと歩いて向かいました。