銚子電鉄とありがとう駅
2023/7/8
銚子電鉄(銚子→外川)
醤油ソフトクリームを食べた後は改札の中に入ります。
改札はJRと共用ですが、跨線橋を渡って、2・3番線ホームの先に「銚子電鉄のりかえ口」があり、この先が乗り場となっています。
とまっていたのはこんなにレトロな電車。ホームページによると、この電車は元京王電鉄で使われた車両で、京王電鉄から引退後、愛媛県の伊予鉄道を経て、2009年から銚子電鉄で活躍しているとのこと。製造されたのが1962年なので、60年以上に渡り、多くのお客さんを運んでいるようです。
反対側(先頭車)もみてみると、デザインが結構違ってビックリですが、こちらも1962年の製造ということで、2度の東京五輪を経験しているようです。
終点の外川駅に向かって、定刻通り、銚子駅を出発しました。経営が苦しいことで話題の銚子電鉄ですが、夏の観光シーズンの週末ということもあって、昼下がりの電車も観光客で賑わっていました。終点の外川駅までは6.4km、約20分の列車旅です。
ありがとう外川駅
20分ほどで終着・外川駅に到着しました。犬吠埼の最寄である犬吠駅で降りる人も多かったですが、終点の外川駅まで来る方も多かったです。
駅名の前に「ありがとう」とつけると、まるで廃線間際の鉄道ファンの叫びのようですが、この駅の愛称は「ありがとう」駅。ネーミングライツを購入した会社がこの愛称をつけたようです。
ちなみに、外川駅の名前が残っていないということではなく、しっかり「外川駅」の駅名標もありました。
駅の構内には、乗ってきた電車よりも明らかに旧型チックな電車もとまっていました。流石に現役ではなく静態保存とのことですが、かなり綺麗に保存されています。
この電車は、1950年に当時の帝国車輌で製造され、伊予鉄道100形として活躍した後、銚子電鉄に活躍の場を移し、2010年まで活躍したそうです。幼いころに銚子へ家族旅行に来た時は、私もこの電車に乗ったような微かな記憶があり、懐かしい気分になりました。
レトロを感じる激シブは電車だけではありません。このありがとう駅もまた、激シブなのです。タイムスリップしたかのごとくレトロな駅舎。外川駅の看板がまた味があります。
調べてみると、この駅舎、改修を繰り返しながらも、開業した1923年から経つ100年選手とのこと。それは激シブも納得です。
折角やってきた終着駅。とんぼ返りする人も多いようでしたが、ちょっと勿体ないので、外川駅―ありがとう駅から巡る旅に出発します。
(つづく)