日高の鉄路#2

2021/3/26

厚賀駅を出ると、国道は高台へと登ります。この区間、鉄道線は太平洋近くを走る絶景ポイントだったのですが、この区間こそが高波被害の影響を最も大きく受けた区間なのです。その絶景、鉄道に乗って見てみたかったものです。

高台から一気に坂を下ると大狩部駅近くに着きます。大狩部駅自体へは旧道と思しき道からアクセスする格好になっているので、坂を下りきった後で、集落にある旧道?へと進みます。

大狩部駅

駅の入口からは国道を潜るトンネルを通り駅にアクセスします。トンネルを抜けると、そこには太平洋の大海原が広がっていました。なんと素晴らしい駅なのでしょうか。

太平洋が本当に近い駅構内の様子

階段を降りて、ホームへと降りてみました。太平洋の近さが半端なく、太平洋が最も近い駅の一つだったのではないでしょうか。旅情の掻き立てられる駅です。

駅名標

駅名標はとってもきれいでした。

寸断された鉄路

この駅で見られる景色は素晴らしい景色のみではありません。この日高本線が不通となった原因でもある高波被害の影響も見ることが出来ました。

新冠・様似方面

延々と太平洋沿いにレールが続いています。

寂しいですが駅を後に。

それでは、大狩部駅に別れを告げて、次の駅へと向かいます。


大狩部の次の駅・節婦までは太平洋沿いの道を進みます。距離もそう離れていないためあっという間に到着です。こちらも国道から少し離れた旧道?沿いに駅がありました。

節婦駅

後ろでは日高自動車道の建設工事が行われています。時代の要請に合わせて変化するインフラと取り残されたインフラ。そう見ることもできるような気がしました。

駅構内の様子

一見とても静かそうですが、駅裏に子ども園のような施設があるようでにぎやかな声が聞こえました。

駅名標

次の駅は新冠です。

節婦市街地の北端?西端?から眺める大狩部方面

坂道の手前にあるのが大狩部駅です。鉄道は太平洋側を走っており、これを見ると高波による大きな被害が起こるのも納得できます。


節婦駅を離れて新冠駅へと向かいます。新冠駅までの間では判官森という高台の公園があるため、一度高台を迂回しつつ少し登って、市街地を眺めつつ下って到着します。今回は駅に直接行かず、道の駅に車を止めて、ぶらぶら歩いて新冠駅へと向かうことにしました。

道の駅サラブレットロード新冠

ちょっと運転に疲れても来たので、こちらの道の駅に駐車して市街地を歩いて新冠駅に向かいました。

人気?のピーマンソフト

食べようか迷いましたが身体が冷え切ってしまいそうなので今回はやめました。次回のお楽しみ!ということで。

新冠駅

地域のコミュニティセンターのようになっているのでしょうか。建物には、駅の名前ではなく「出会いと憩いのセンター」という表記しかありません。

駅の全景

ホームへの立ち入りはできなかったので手前の踏切から撮影しました。今にも列車がやってきてもおかしくなさそうです。

こちらも駅の外側から

駅名標も外から撮影できたので一枚パシャリ。


この後、道の駅に戻り、更に南東へと進みます。次の駅は日高本線の拠点駅である静内駅ですが、翌日の昼に「駅そば」を食べようと思っているので、静内駅は一度パスして、その次の東静内駅へと向かいます。

(つづく)


関連記事 「日高の鉄路」の関連記事