白銀の秘湯宿#2

旭岳温泉「湧駒荘」宿泊記(施設編)

2021/1/23

美瑛から宿へは約1時間で到着。さすがに旭岳温泉は標高が高い場所というだけあって、徐々に積雪が多くなってきました。とはいえ、この日は快晴だったので、車で走るには申し分なかったですが。

「湧駒荘」に到着。

こちらが到着した「湧駒荘」。名前をなんて読むのか自信がなかったのですが、「ゆこまんそう」が正しい読みだそう。大正3年(1914年)に温泉が発見された源泉にある宿で、昭和25年(1950年)から湯宿として営業しているとのこと。当時はアイヌ語で「湯の向こうの沢」を意味する「ユコマンベツ」から「勇駒別温泉」と言われていたそうです。周辺にお宿も少なくありませんが、当時は人里離れた秘湯宿だったのでしょう。

氷像がお出迎え。(1)

玄関先には狐の氷像がおりました。「WELCOME」の文字が見えます。

氷像がお出迎え。(2)

右側の氷像も狐。「湧駒荘」の文字が見えます。素晴らしいお出迎えです。

それではフロントでチェックインの手続きをします。今回は現金決済限定の「リニューアル記念」特別プランで予約してあります。


手続きを済ませてエレベーターで今回のお部屋へと向かいます。

日の光が眩しいツインルーム

部屋は3階のお部屋。入るとちょうど西日が眩しかったです。約1年前の令和1年(2019年)12月にリニューアルされて登場したお部屋というだけあって、大変にモダンでいい感じのお部屋であります。ただベッド自体はシングルベッドです。


ベッドで少しばかりゴロゴロしてから温泉に向かいます。大浴場は、宿泊客専用で男女交替制の本館「ユコマンの湯」・「シコロの湯」と、日帰り入浴も受け付けている新館「神々の湯」の2か所あるのですが、一番に入らないと入れなくなってしまう男女交替制(21時に交替)の「シコロの湯」へ先に向かうことにしました。

1階にある「大浴場」の入口

手前側が「シコロの湯」で、奥側が「ユコマンの湯」となっています。いずれも内湯と外湯がありますが、外湯は冬季閉鎖となっています。

Photo:湧駒荘
ユコマンの湯

手前側に寝風呂、奥側が写真の通りで「ぬる湯」「炭酸泉」「目薬の湯」「元湯」とあります。結構横長で広さもあります。

Photo:湧駒荘
シコロの湯

寝風呂、目薬の湯、元湯と3つの浴槽があります。広さは普通です。狭くはありません。

最初に入ったのは「シコロの湯」なのですが、3つの湯はそれぞれ温度が違います。寒い日でしたので、元湯でしっかりと温まってから、目薬の湯と寝風呂(もっともぬるめ)も楽しみました。

ユコマンの湯」は宿の名前がついているとだけあって広くて源泉の種類も豊富でゆっくりしがいがあります。こちらも温度が違うので、ゆっくり楽しむのが一番。こうして考えると2連泊して存分に楽しむのが一番いいかもしれません。

もう一つ新館「神々の湯」も合わせて紹介しましょう。私は食後寝るまでの間に入りに行きました。

神々の湯入口

日帰りでも楽しめる「神々の湯」は男女別で、内湯と外湯があり、外湯も一年中楽しめます。冬に露天・雪見風呂をキメるにはこちらにくるしかありません。

Photo:湧駒荘
神々の湯(内湯)

私はこの写真のような夜の時間帯に行きましたが写真の通り神々しい湯でした。内湯は2つありました。

Photo:湧駒荘
神々の湯(露天風呂)

露天風呂にももちろん行きましたが冬季は(行くまでの)通路の凍結注意です。気を付けましょう。しかし気を付けて入る甲斐はあります。こちらの温泉のみ冬季加温されているとのことですが、熱い湯に浸かりながら、雪を眺めることができます。


お風呂を出た後は1階にある喫茶やラウンジでゆっくりと過ごしてみました。とはいえ、やっぱり部屋でゴロゴロが一番落ち着きますね。

北海道の木でつくられた喫茶

大浴場の脇にある喫茶では、珈琲や湧き水などを楽しむことができます。

石造りの暖炉があるラウンジ

フロント近くには暖炉のあるラウンジも用意されています。


こちらの宿は、1泊2日では堪能しきれないくらいにはいい湯でございました。

温泉に浸かった後は夕ご飯までゆっくりと過ごしました。料理にも力を入れているということなので、夕食も楽しみでなりません。


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