アルプスの麓へ。
2024/8/10
特急あずさ5号(新宿駅→信濃大町駅)
今年の「山の日」はお盆休み始まりの3連休になっています。仕事柄、お盆にまとまった休みを取る仕事ではないので、お盆といえど3連休になると嬉しいものです。
3連休にどこに行くかはいつも悩んでしまいますが、この3連休は「山の日」ということで、涼しい山を満喫すべく、北アルプス・立山黒部アルペンルートに行くことにしました。
初日のこの日は、新宿駅からJR中央本線の特急「あずさ5号」で、北アルプスの麓にある信濃大町駅に向かいます。特急「あずさ」号と言うと、新宿駅と松本駅を結ぶ列車ですが、毎日1往復のみ松本駅からJR大糸線に直通していて、豊科・穂高・信濃大町・白馬・南小谷まで乗り換えなしで行くことができます。
この日は、朝方に総武線の秋葉原駅で人身事故があり、電車のダイヤが乱れていたので、新宿駅には結構ギリギリに到着しました。急いで売店で駅弁とビールを調達します。
お盆休み初日であることに加えて、一本前の7時30分発の「あずさ3号」が総武線の人身事故の影響でまだ来ていなかったことも重なり、ホームはかなり混雑していたので、人と人の間を抜けて、乗車する12号車に乗り込みました。
乗車して間もなく、新宿駅を定刻通りに出発。今日の朝ごはんはJR系列の日本ばし大増が販売している季節の幕の内「おべんとう涼」にしました。ご飯はあさり煮を上に載せた「だし入りのおこわ」で、おかずは茄子などの煮物、玉子焼き、つくねを詰め合わせたお弁当です。
この日は満席で、しばらく隣の席にお客さんがいそうなので、トイレが近くにならないよう、ビールは350mlの缶・一本にしました。
なんだかんだ早く起きているので、駅弁を食べ終えた後はしばしひと眠りです。快晴なので、勝沼ぶどう郷駅の先の甲府盆地をしっかり写真に撮ろうと思っていたのですが、気が付けば小淵沢駅の手前で、甲府盆地の写真は叶わずでした。
隣のお客さんは塩尻駅で下車。そのほかのお客さんも松本駅までに下車するものと思っていましたが、松本駅から乗ってくるお客さんも含めて、大糸線に入っても半分以上の席が埋まっていたのが驚きでした。観光シーズンということもありますが、意外と直通する需要があるようです。
大糸線内は、速度が少し遅いようで、安曇野の美しい田園地帯をのんびりと走っていきます。そして、新宿駅を出発して、3時間20分ほどで信濃大町駅に到着しました。
改札を抜けて、駅の外で駅舎を振り返ると、山小屋風というのかロッジ風というのか、なかなかアルプスの最寄り駅としての風格を醸し出しています。
信濃大町駅ではかなりの方が下車されていましたが、私と同じく、立山黒部アルペンルートを目指す人も少なくないようで、特急「あずさ」に接続するように出発する扇沢駅行きのバスに少なくない人が乗り込んでいきました。
私は、というと、バス乗り場とは逆方向にある市街地の中心部に向かって歩きます。と言うのも、今夜はここ信濃大町で一泊するからです。
手打ちそば処こばやし
信濃大町駅の駅前から延びる「本通り」が大町市の中心部です。地方都市とはいえ、観光客の多く集まる都市ということもあってか、駅前に鄙びた印象はあまりありません。
今日のお昼は、この「本通り」沿いにある「手打ちそば処こばやし」に行こうと思っていたので、本通りを歩いてお店に向かいます。
瓦屋根のお店に到着して、店内に入ると、席が空いているようです。「どこでもいいよ」と言われたのですが、大人数が座れるテーブルなどが多かったので、一人旅の私は少し悩んでから、大きなテーブルの端っこに座ることにしました。
さて、何を注文しましょう。
今日は、のちほど地ビールの醸造所に行くつもりなので、飲み過ぎないように気を付けて、アサヒ・スーパードライの中瓶とおつまみの「こごみ」とメインの「天ざるそば」を注文しました。ちなみに、瓶ビールはアサヒ・スーパードライとサントリー・プレミアムモルツの2種類がありました。ただ、おつまみはあまり多くありません。
まずはやってきたスーパードライで乾杯。うまくないわけがありません。飲んでいると、間もなく「こごみ」もやってきました。「こごみ」はご存知の通り、春が主な旬で、クセの少ない山菜です。個人的に大好きな山菜の一つなので、メニューに見つけた瞬間、注文しようと決めていました。食べてみると、味付けも程よく、これがお酒としっかり合います。
メインの「天ざるそば」もあまり時間かからず、やってきました。口コミでは提供に時間が掛かるというものも多かったですが、タイミングがよかったようです。
そばは薄い平麺で、暑い夏に嬉しいさっぱりとした味わいで、美味しいです。かなり薄いので、つけ汁につけすぎないのがおすすめ。そばらしい味が濃い極太麺を求める方には合わないかもしれません。
天ぷらは、ナスなど数種類。口コミの天ぷらとは具材が違うので、季節やその日の仕入れによって天ぷらの中身は変わりそうです。程よく揚げられた、揚げたての天ぷらは美味しくないわけもなく、ビールがすすみます。それなりにボリュームがあったので、お腹いっぱいになれそうです。
食べ終えたら、追加注文はせずにお会計。お会計は現金のみなので、要注意です。それでは、大町の街ブラに出発します。