上州沼田、夏の香り#1

たんばら、ラベンダーの香り

2024/7/20

高崎線・上越線(東京→高崎→新前橋→沼田)

無事に梅雨明けした関東地方。夏の厳しい暑さが続く日々で嫌になってしまいます。

この日は東京駅に7時過ぎに到着し、高崎線の普通列車に乗って、まずは高崎に向かいます。グリーン券を購入しましたが、グリーン車もかなりの混雑。考えてみると、青春18きっぷの利用開始日ということなので、お客さんが多いのでしょうか。

高崎駅に到着し、上越線に乗り継ぎたいのですが、沼田・水上方面に直通する列車はしばらくないので、両毛線直通の前橋行きに乗り継ぎます。新前橋駅で始発の水上行きに乗り換えて、沼田駅に到着しました。

晴れ間も見えますが、おおむね曇天ということもあって、かなり涼しいです。暑さを逃れて、ここまで来た甲斐もあったようです。

駅舎は市の中心駅ということもあって立派です。昔は上野駅から直通する特急列車もあったようですが、現在は特急列車の運転はありません。

無料送迎バス(沼田駅→たんばらラベンダーパーク)

改札を出て、駅前ロータリーで停車している「たんばらラベンダーパーク」直通の無料送迎バス(予約制)に乗車して、玉原高原に向かいます。玉原高原までの所要時間は約45分です。

ちなみに、直通の無料送迎バスは1日1往復の運行です。列車で来て、このバス以外でたんばらラベンダーパークへアクセスするには、土日祝のみの路線バス(3往復)またはタクシーやレンタカー等を利用することになります。

この日は写真奥の白いバスと手前の紫のバスの2台体制で運行されていましたが、恐らく予約数に応じて車両数などが決まると思われるので、(特に代替手段の少ない平日は)予約しておくのがよさそうです。


たんばらラベンダーパーク

バスを降りると、爽やかな風を感じました。沼田駅前でも都心と比べるとかなり涼しさを感じましたが、たんばらラベンダーパークは、沼田駅前と比べても、かなり涼しいです。

それでは、入園すべく建物内に向かっていきましょう。建物には「たんばら東急リゾート」の文字があります。来てから知りましたが、ここ玉原高原の施設は東急グループが運営しているようです。

事前に公式サイトでチケットは決済済みだったので、自動発券機でチケットを発券します。発券が必要というのは手間ではあるものの、当日にチケット売り場に並ぶよりも、スピーディーに手続きができるほか、多少割引がされるので、事前購入(※当日にウェブサイトから購入することも可能!)がお勧めです。

入場すると、まるで北海道・美瑛のようにお花畑が広がっていました。東京から3時間弱でこの景色・この涼しさが楽しめるのはかなりポイントが高いのではないでしょうか。

天気がいいうちにラベンダー畑の多いエリアを楽しむべく、リフトに乗り込みます。歩いて登っても15分弱で行くことが出来ますが、500円の別料金で快適に移動することも出来ます。

ただ、アップダウンはそれほどなく、歩いて登った方が景色は楽しめるので、時と場合によって使い分けてもいいかもしれません。

ウッドランドカフェ

リフトに乗る前は晴れ間が見えていましたが、登った先ではあいにくの曇天。予報ではこの後の方が天気が良さそうですし、お腹も減っているので、お先にランチにすることにします。

ラベンダーパーク内にはいくつかの食事が提供している施設がありますが、一番大きくてメインとなっているのがこちらの「ウッドランドカフェ」です。こちらは、券売機で食券を購入し、カウンターで料理を受け取るスタイルです。

今回は「上州麦豚ステーキランチ(1,500円)」「生ビール(700円)」を注文。生ビールの泡の完璧具合は今年イチ、いや、飲み始めて以来でもトップクラスのすばらしさです。

ステーキランチの方は、沼田産コシヒカリを使用したご飯と、野菜・ポテトサラダ・上州麦豚ステーキが乗ったプレートのセットです。悪くはないですが特筆するようなものでもないので、このレストハウスで食べるよりも、お弁当を買ってきて、缶ビールのみここで調達して、ラベンダーを横目に、ピクニック気分でお昼とした方が満足度は高いかなと個人的には思います。

ラベンダーの香り

残念ながら食後も天気は大きく変わっていませんが、ラベンダー畑散策に出発します。

まずは左手の斜面を登っていきます。リフトの山頂駅付近は見ごろでしたが、展望台付近は遅咲きのラベンダーが植えられているようで、まだラベンダーカラーにはなっていませんでした。

左側の斜面と右側の斜面の間は、防風林代わりなのか森になっていますが、途中で抜けることができるので、帰りは右側の斜面を下っておりました。

右側の斜面では、ラベンダーの摘み取り体験も行われているようでした。斜面を下りきると、ハートの畑があったので横から一枚だけ撮影。

晴天とはいきませんでしたが、久しぶりのラベンダー畑に癒されました。その後は「花より団子」ということで、ラベンダーソフトクリームを購入しました。やっぱり夏のソフトクリームは最高です。

ソフトクリームを食べた後もまだ時間はあるので、プロのケーナ奏者Renによる生演奏を聴くことにしました。ケーナとは南米発祥の縦笛で、アンデスにいるような気分を楽しみました。えっと、アンデスに行ったことはありませんが。

演奏は大満足でした。ただ、晴れを待ち望んで待っていたものの、一向に晴れる気配はなく、それどころかにわか雨が降りそうな天気のため、下山することにします。エントランスのリゾートセンター内にも食事が出来る施設があるので、そこでお酒でも飲んでゆっくり過ごそうかなと考えていました。

帰りはリフトを使わず、遊歩道を下ります。これがなかなか居心地がよかったので、のんびりと下山しました。

そして、入口まで戻ってきました。到着した時間帯はリフトも待ち客がいて混雑していましたが、この時間は待ち客も解消されていました。

最後に、ひまわり畑でも見てから、パーク外に出て、お酒を楽しむことにします。

(つづく)