この週末は、宗谷へ。

週末で行ける最北の地・宗谷の旅

北方領土を除いて日本最北端の地である「宗谷岬」など宗谷・稚内の魅力を1泊2日で巡る観光プランです。

見どころ

宗谷岬

日本国内最北端の地である「宗谷岬」。

白い道

宗谷丘陵に伸びる「白い道」。

稚内グルメ

宗谷・稚内ではグルメも外せない。たこしゃぶや夏のうに丼など海鮮料理がお勧めです。

旅行の基本情報

  • 1泊2日の現地ドライブ旅行
  • 東京発、札幌発などで楽しめます。
  • お勧めの時期は6月~10月頃。特に、7・8月がお勧めです。

(※)この記事は2020年12月1日現在の情報をもとに作成されています。


Day1

12:30 稚内駅・稚内空港

旅のスタートは「稚内駅」または「稚内空港」。札幌からは特急「宗谷」、東京からは稚内直行便がお勧め。いずれを利用しても、稚内の到着はお昼過ぎ。稚内駅・稚内空港のいずれにもレンタカー営業所があるので、レンタカーを借りましょう。

日本最北端の鉄路

稚内駅は日本最北端の駅。

稚内駅には駅舎を突き抜けた先に「日本最北端の線路」モニュメントがあります。なお、戦前には南樺太・大泊への航路「稚泊連絡船(ちはくれんらくせん)」が接続していたため、この少し北側に稚内桟橋駅があったそうです。

13:30 まずは、最北端で遅めのランチを

稚内市街から宗谷岬までは約40kmの道のり。宗谷岬に着いたら、まずはお昼ごはんを頂きましょう。お勧めは、日本最北端のラーメンです。

間宮堂のホタテラーメン

宗谷岬にある「間宮堂」ではあっさりとした塩ベースの塩ホタテラーメンが人気です。この他にも、うに丼などのメニューもあります。(冬季休業)

間宮堂
住所 北海道稚内市宗谷岬4-1
営業時間 10:00~16:00(冬季休業)

14:00 日本最北端の地を踏みしめて!

北緯45度31分22秒。食後は日本最北端の地「宗谷岬」を散策しましょう。モニュメントの像は、北極星の一稜をモチーフとして、北を示す「N」と、平和と協調を示す「円形」の台座とを組み合わせたデザインとなっています。

宗谷岬からの眺め

このモニュメント像は元々の陸地ではなく、北にせり出した埋立地の上にあるため、三方を海で囲まれています。サハリンまでは約43kmと近いですが、夏の時期はなかなかその姿を見ることはできません。

間宮林蔵像

宗谷岬公園には「間宮林蔵」の像があります。間宮は、江戸時代後期の1808年、宗谷岬の3キロ南に位置する場所から幕府の命により、樺太探索へ出発しました。この探索で、樺太が島であることを発見したことでも知られています。

宗谷岬平和公園

宗谷岬周辺はモニュメントのある平地部に加え、灯台などがおかれる高台部も含めて公園と整備されています。高台部には旧日本海軍の「大岬旧海軍望楼跡」があります。この望楼は日露戦争直前、日露国境における防備のために建設されました。

15:00 宗谷丘陵を駆け抜けて!

宗谷岬を観光した後は岬周辺に広がる丘陵地帯「宗谷丘陵」のドライブがお勧めです。この丘陵地帯で最も有名なのは「白い貝殻の道」です。この道は、稚内の名産物「ホタテ貝」を加工する過程で生じた廃棄物の貝殻を洗浄し、道に撒くことによって作られた人工的な光景なのですが、絶景ポイントとして年々人気が高まっています。なお、狭い道で、観光客の車が多く走るため、運転には注意が必要です。

宗谷丘陵駐車帯

白い道のドライブ以外にも宗谷丘陵には美しい景色が広がる場所がたくさんあります。風車も立ち並ぶなだらかな丘陵地帯が広がっています。

16:00 稚内市内を散策!

宗谷地方1泊2日の旅行であれば稚内市内のホテルがお勧めです。ホテルに一度チェックインした後、夕食までの時間は稚内駅周辺をぜひ散策しましょう。

稚内駅周辺で一番の観光スポットは「稚内港北防波堤ドーム」です。半アーチ形の総延長427mにもなる防波堤は、強風・高波による被害を少なくするために建設されました。かつては、このドーム内に駅が置かれ、稚内から樺太・大泊方面への連絡船と接続する「樺太への玄関口」の役割を果たしていました。

夕陽を見るなら!ノシャップ岬へ。

稚内で夕日を見るのであれば「ノシャップ岬」がお勧めです。ただし、道北の夏は日が長いので、日没の時間には注意が必要です。

夜景を見るなら!稚内公園へ

稚内で高い場所からの夜景を見るのであれば「稚内公園」がお勧めです。夏場でも夜になると寒いくらいの気温になるため、温かい服装で見に行くことをお勧めします。

18:00 夜は稚内でご当地グルメを!

稚内の夜はご当地グルメを楽しみましょう。名物「たこしゃぶ」や地元のお刺身・海鮮など市内にはお勧めのお店がたくさんあります。

稚内と言えば・・・「たこしゃぶ」!

この街のご当地グルメとして最も名が知られているのは「たこしゃぶ」でしょう。薄切りのたこをしゃぶしゃぶにして頂くシンプルな料理ですが、稚内に来たらぜひ食べたいグルメです。

勿論、定番のお刺身も!

水産・漁業の街ですから、稚内はお刺身も勿論美味しいです。市内の飲食店では安価で美味しい新鮮なお刺身を頂くことができます。

21:00 夜はホテルでゆっくりと

稚内グルメを満喫した後は、ホテルでゆっくりと過ごしましょう。市内には快適なホテルが複数あります。


Day2

08:30 朝から豪華にうに丼を!

週末宗谷旅行には時間がありません。朝ご飯からしっかりと稚内のご当地グルメを満喫しましょう。お勧めは、「ノシャップ岬」付近の海鮮丼を提供しているお店です。朝から美味しい、贅沢なうに丼が楽しめます。

樺太食堂

ライダーに人気のお店。様々な海鮮丼がありますが、中でも人気なのはうにがたくさん載った「うにだけうに丼」。値は張りますが、お勧めです。

樺太食堂
住所 北海道稚内市ノシャップ2-2-6
営業時間 08:00~(冬季休業)

09:00 ノシャップ岬で礼文・利尻・サハリンを一望しよう!

海鮮丼を食べた後は「ノシャップ岬」を観光しましょう。東に宗谷岬、西に礼文島・利尻島、そして北にはサハリン・樺太が一望できる岬。

ノシャップ寒流水族館

時間があればこちらも。日本最北の水族館で、主に北方の生き物を中心に公開している施設。

ノシャップ寒流水族館
住所 北海道稚内市ノシャップ2-2-6
営業時間 夏期間(4~9月)09:00~17:00・冬期間(10~3月)10:00~16:00(4/1~28・12/1~1/31休業)
入館料 500円

10:00 稚内公園から稚内を一望しよう!

稚内駅からほど近い場所から登れる「稚内公園」。市街地を一望できる公園で、

氷雪の門

かつて日本領土だった樺太で亡くなった日本人の慰霊碑。両側に高さ8mの門があり、中央に2.4mの女性の像がある。

開基百年記念塔

1978年に稚内市の開基100周年を記念して建てられた記念塔。記念塔は海抜170mの高さにあり、塔の高さは地上80m。地上70mの高さにある展望室からは、利尻・礼文や樺太まで見渡すことができます。内部には稚内や樺太に関連した展示もされています。

11:00 帰る前に、最後の稚内グルメを。

短い稚内旅行の最後は稚内駅周辺でのランチがお勧めです。

ひとしの店

稚内駅前のロータリーに面している「ひとしの店」。かにめしのほか、魚定食などがあります。

ひとしの店
住所 北海道稚内市中央2-11-20
営業時間 06:30~20:30

夢広場

駅の隣にある市場の2階にあるお店。海鮮系の定食などがあり、ご当地グルメを食べるには最適です。ただ、時間には少し余裕をもって訪れることをお勧めします。

夢広場
住所 北海道稚内市開運2-1-5 夢食館北市場2階
営業時間 11:00~20:30

13:00 稚内に別れを告げる時間です。

1泊2日の宗谷旅行はあっという間。後は帰るのみです。