地のはて知床#3

岩尾別温泉地の涯宿泊記(夕食編)

2020/8/20

夕焼けを見つつ、徐々に外の景色が夜になったころ、夕食会場へと向かいます。夕食会場は東館側の1階にあります。まずは入口でアルコール消毒をして中に入ります。会場内は広くゆったりとした空間になっています。

入るとすぐに案内係の方に席へと案内されました。他のテーブルを見ると、もちろん、家族連れ・夫婦やカップルといった方が多いですが、ひとり旅の方も比較的多いお宿のようで、何となく勇気づけられました。


さて、それではおしながきから紹介していきます。なお、現在、こちらのお宿では、新型感染症対策ということで、通常とは提供方法が変更になっており、メインは松花堂弁当という形で、別盛りで何品か用意されているという風になっています。

地の涯 上御膳

食前酒 梅、柚子または桃のお酒

松花堂 ◆蒸し物   斜里産北寄冷やし蒸し
    ◆デザート  旬のフルーツ
    ◆揚げ物   ウトロ産かすべ唐揚げ
    ◆炊き合わせ ウトロ産鮭白子、オホーツク産秋刀魚
    ◆和え物   斜里産カラス鱧、茗荷、胡瓜
    ◆肉物    知床産エゾ鹿肉香味焼き
    ◆刺身    道産牡丹海老 斜里産虹鱒 羅臼産サメ鰈
    ◆珍味三種  ウトロ産自家製イクラ醤油漬け、羅臼産切り干し昆布、道産身欠き鰊雲丹味噌和え

別盛り ◆強肴    ウトロ産茹で毛蟹[半身]
    ◆焼魚    羅臼産干しホッケ
    ◆鍋盛り   羅臼産帆立稚貝味噌汁
    ◆飯物    ウトロ産もずく飯

それでは続いて配膳されている様子をご紹介。先ほども説明した通り、現在は松花堂弁当形式となっているため、フロントでお願いした食事時間の前に、テーブルに食事が並べられているような形となっています。

お品書きとは右上→中央上→左上→右中央→…の順で対応しています。

それではまずメニューを見つつ、最初のお飲み物をオーダー。じっくり考えて、いや見なくとも考えずとも決まってはいるのですが、生ビールを注文。メニューのドリンクのほかに、追加料理のメニュー表もおかれているので、もっと食べたいという方でも気軽に注文できるのが嬉しいです。

ドリンクメニュー。生ビールについては、ジョッキ・瓶ともにサッポロクラシックの取り扱いとなっています。
アラカルトメニュー。今回は注文しませんでしたが隣のお客さんなど頼んでいる方もいました。
ビールのジョッキはキンキンに冷えていました。
今日も一日お疲れさまでした!乾杯!一人心のなかで乾杯をします。

食前酒 梅、柚子または桃のお酒

それでは一品ずつご紹介していきます。まずは食前酒。お品書きを見ると、日により(?)違うようですが、今日は桃のお酒でした。桃の味わいが強く感じられるもので、アルコールは弱めな気がしました。


松花堂

珍味三種  
 ・ウトロ産自家製イクラ醤油漬け
 ・羅臼産切り干し昆布
 ・道産身欠き鰊雲丹味噌和え

まずはお酒のアテになる「珍味三種」をご紹介。珍味というほど珍しくはないというか割とあるメニューな気がするのは置いておいて、切り干し昆布やイクラの醤油漬けも十分美味しく、お酒をゴクゴク飲んでしまいました。道産身欠き鰊の雲丹味噌和えはこの中では珍しい一品ですが、こちらも名前通りのお味で大変美味。日本酒が合います。

刺身盛合せ(道産牡丹海老、斜里産虹鱒、羅臼産サメ鰈)

お刺身は3点。地元のお刺身はやっぱり嬉しい。

炊き合わせ ウトロ産鮭白子、オホーツク産秋刀魚

炊き合わせとして、鮭の白子が提供されました。鮭の白子は食べる機会もなく、もしかすると初めて食べたかもしれませんが、味わいが濃厚でした。

和え物 斜里産カラス鱧、茗荷、胡瓜

からす鱧は胡瓜に隠れていますが、食感・歯ごたえが好みでこの日のメニューの中でも一番気に入ったメニューでした。

肉物 知床産エゾ鹿肉香味焼き

このメニューはプランの紹介にも出ているので恐らく当館イチオシのメニュー。プラン文面を引用すると、「知床を訪れるなら一度は食して欲しい「エゾ鹿肉」。当館が使用する鹿肉は本州の鹿肉に比べ弾力があり、風味も豊かです。」とのこと。実際、弾力・風味豊かでとても美味しかった。願わくば焼き立てが食べたかった一品です。

揚げ物 ウトロ産かすべ唐揚げ

「かすべ」って何だろう・・・?と思って調べてみると、エイのことなんですね。検索すると北海道のご当地食材の一つとして言われているようで、なかでも唐揚げは最も多く食べられる方法の一つとのこと。

蒸し物 斜里産北寄冷やし蒸し

つまりは冷製茶碗蒸しのようなもの。松花堂弁当というスタイルを踏まえて、よく考えられているなあと感心しました。

デザート 旬のフルーツ

北海道の「夏」と言えばやっぱりメロン。食後にいただきました。

続いて別皿を紹介。と、その前に、ビールはあっという間に飲みほしてしまったのでもう一杯追加。こちらの次は日本酒をオーダー。銘柄は、オホーツク産のコメを斜里岳の山麓に湧き出る水で仕込んだという「しれとこの水」というご当地限定品。なお、製造は金滴酒造という空知地方にある酒蔵での製造です。


強肴 ウトロ産茹で毛蟹[半身]

地元・ウトロ産の毛蟹。蟹は美味しいけど食べにくいのがネックで、普段進んで食べることはないのですが、こうして提供されるとやはり美味しいなぁと改めて思います。

焼魚    羅臼産干しホッケ

焼き魚は料理の途中で提供されました。

鍋盛り   羅臼産帆立稚貝味噌汁

北海道に転勤してきて、北海道内を巡るようになるまでは、帆立稚貝のみそ汁ってあまりいただく機会が少なかったですが、道内各地でいただけますし、北海道のご当地みそ汁の一つなんでしょうかね。個人的には大好きです。

飯物 ウトロ産もずく飯

ご飯は炊飯器から自らよそってくる形。
もずくの炊き込みご飯になっていて、味もしっかりしていて、御飯だけで美味しくいただけました。

夕食を堪能した後は一度部屋に戻ってゆっくり。その後、温泉に二度入りに行って、深い眠りにつきました。次回は朝食編のご紹介です。

(続く)


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