豊川の恵み#2

豊川稲荷と門前町

Date:2025/2/8

飯田線普通列車(豊橋→豊川)

カレーうどんを食べた後は再び豊橋駅にやってきました。飯田線の普通列車に乗って、豊橋市の北にある豊川市を目指します。

飯田線は愛知県豊橋市にある豊橋駅と長野県辰野町にある辰野駅を結ぶローカル線です。乗車する次の列車は辰野を過ぎて、岡谷まで行く列車で、終点の岡谷にはなんと21時37分の到着。すごい長距離列車です。

もっとも私は新城行きに乗車して、豊川で途中下車するので、16分の短い旅。列車は2両編成ですが、学生や地元のお客さんなどで割と席は埋まっていたので、車窓を眺めながら、立ち席で向かいました。

豊川駅東口を出て、豊川稲荷を目指します。この日は寒波の影響で雪もチラつく寒さゆえか、かなり人出は少なかったですが、営業しているお店は多く、普段はもっと賑わっていることでしょう。駅から豊川稲荷までは歩いて5分ほどの道のりです。

豊川稲荷

豊川稲荷は、日本三大稲荷の一つに数えられることもある寺院で、正式名は円福山豊川閣妙厳寺といいます。

稲荷というと、総本宮・伏見稲荷大社に代表されるように、神道・神社をイメージしますが、ここ豊川稲荷は仏教寺院となっています。これは、稲荷神が神仏習合思想において仏教の女神である荼枳尼天とも習合したことによるものですが、豊川稲荷には仏教寺院ながら鳥居が立っている珍しい寺院となっています。

総門ののち、2つの鳥居の先にある本殿へ参拝します。その後、「開運しめなわ念珠」を左の手にかけて、奥の院へと向かいます。

奥の院の前に「霊狐塚」を見学します。霊狐塚は、1000体の狐の石像が並んでいます。この狐の石像は、豊川稲荷で祈願をされた方が、成就のお礼として奉納されたものです。かなりの狐像には圧巻です。

霊狐塚からさらに進んで、「奥の院」に到着しました。この奥の院は、元々本殿の拝殿として文化11年(1814年)に建築されましたが、昭和5年の大本殿の新築に伴い、移築されたものです。

いなり寿司専門店「まつや」

参拝の後は門前グルメを楽しみます。豊川といえば、やはりいなり寿司が名物ということで、門前にある専門店「まつや」で食べ歩きいなりを注文します。

こちらは店内での食事もできますが、訪問した時間帯はすでにラストオーダーが終わっていなので、テイクアウトのみでの利用でした。ただ、テイクアウトのみでもお店の前にある食事スペースが使えるので、半分イートインのような使い方もできます。

食べ歩きいなりの「五目」と「鳳来牛甘辛」に加えて、おきつねコロッケも注文しました。いなりはもちろん美味しく、特に鳳来牛甘辛は牛肉をメインに、いなりがいいアクセントになっていました。おきつねコロッケも、肉じゃがとおから生地でサクサクおいしいコロッケでした。

食後も参道を散策しながら豊川駅へと向かいます。この日は雪がちらついて寒かったので、豊川観光はこれで終えて、豊橋に向かい、ホテルにチェックインすることにします。

飯田線普通列車(豊橋→豊川)

豊川駅に戻ってきましたので、豊橋行きの普通列車に乗車します。乗車した列車は豊川始発ということもあってか車内は空いていました。もちろん途中駅からもお客さんは乗車してきましたが、それでも空席が目立つ車内でとても快適でした。

豊川を出発して15分後。豊川放水路、豊川を越えて、数時間ぶりに豊橋駅へと戻ってきました。豊橋市内は少し晴れ間も見えるようなので、ホテルにチェックインする予定を変更して、少しだけ街ブラをしてみることにします。