あやめとうなぎ
2023/6/4
水郷潮来あやめ園
翌朝は1階のレストランでバイキングから始まります。かなりバランスよくとってきたつもりですがいかがでしょうか。
食後は、佐原駅から鹿島線に乗車して、利根川を越えて、潮来駅へ向かいます。あやめの名所「水郷潮来あやめ園」は、潮来駅から徒歩数分です。
園内のあやめはちょうど見ごろ。台風の影響もほとんどなく、満開のあやめを楽しむことが出来ました。あやめというと紫のイメージですが色々なあやめがあり、その色彩もまた癒しを与えてくれます。
本当は嫁入り舟なども見たかったのですが、こちらはまだ水量が多いためか、本日は見られないようなので、一通り鑑賞した後は潮来市内の名所をまわることにします。
潮来市内観光
最初に向かったのは「水郷旧家磯山邸」です。磯山邸の向かいには前川と津軽河岸もあり、水運で栄えた潮来を思い起こさせます。
続いて向かったのは「長勝寺」です。長勝寺は1185年に源頼朝が武運長久を祈願して創建したと言われており、長勝寺の銅鐘は1330年に北条高時が寄進したもので国の重要文化財に指定されています。
銅鐘には「客船夜泊常陸蘇城」と記されています。蘇城すなわち中国・蘇州と言えば水運の街であり、潮来は当時から中国の蘇州に似た水運の街として栄えていたのでしょう。
長勝寺の裏手には「稲荷山公園」があり、標高もそこまでないので、ここにのぼってみることにします。この公園はその名の通り、稲荷神社のある稲荷山一帯が公園になっています。また、紫陽花も多いようで、ちょうど訪れた時期は見ごろで、紫陽花が至る所で咲き誇っていました。
稲荷神社付近からは潮来の街並みを見渡すことができます。あやめ園は残念ながら見れませんが、常陸利根川とその先の田園地帯までを一望出来ました。
うなぎ料理「錦水」
稲荷山公園を出る頃には11時少し前になったので、ランチで目星をつけていたうなぎ料理屋「錦水」へ向かいます。開店の少し前に到着したところ、数名の待ち客がいたので、続いて待ちます。
開店時刻になり、店内に案内されました。うな重のほか、瓶ビールと肝焼き、鰻骨せんべえを注文したかったのですが、肝焼きは数本しかないらしく、私より前に並んでいた人の分で売り切れ。代わりに、ひれ焼きを注文しました。
カウンター席だったので、目の前でうなぎが焼かれていきます。その匂いとビジュアルだけで、酒が進んでしまいまい、うな重が来る前に瓶ビールを空けてしまいました。
瓶ビールのお代わりではなく、潮来の地酒「夢のしずく(愛友酒造)」をいただきながら待っていると、美味しそうなうな重がやってきました。香りも、ビジュアルも、お味も、すべてよしです。
水郷佐原あやめパーク
食事の後は「水郷佐原あやめパーク」へ向かいます。歩いて行くか、佐原駅まで戻ってバスに乗るか、のどちらかなのですが、歩いても1時間かからなそうなので、歩いて向かうことにしました。
あやめパークは千葉県香取市にあるので、茨城県から千葉県に常陸利根川を渡る必要があります。常陸利根川の橋まで向かい、橋を渡ります。その後は、常陸利根川の土手を歩き、水路沿いに分かれ道を行くので、水郷地帯を感じられました。
無事、水郷佐原あやめパークに到着。入園料を支払って、パーク内に入ります。
パーク内には400種、150万のあやめが植えられています。潮来が街並みに溶け込んだ「あやめ園」としたら、こちらは「あやめと花しょうぶのテーマパーク」。花に詳しい方であれば一日中いても楽しめるかもしれません。
園内には水路が張り巡らされていて、小さな木舟に乗って水郷地帯の雰囲気を楽しむこともできます。イベントなのか、地元の有志なのかは分かりませんが、「佐原ばやし」を舟に乗って奏でる人たちもいました。
あやめパークからは佐原駅まで期間限定のバスが出ているので、バスに乗って佐原市街に向かいます。ちなみに、バスを待っていて気付いたのですが、潮来駅からの臨時バスも運行されているようでした。ですので、潮来観光の後、バスでこちらに来ることもできるようです。
バスは佐原駅行きですが、帰りの特急列車まで少し時間があるので、「町並み交流館」で下車して、小野川沿いを歩いて佐原駅まで向かうことにしました。昨日はガラガラだった小野川沿いですが、今日は多くの観光客で賑わっていました。
佐原駅からは都内まで直通の特急「あやめ祭り」号で帰宅しました。
往路は時間をかけてきましたが、やっぱり直通の特急列車は便利です。
そう、昨日の夜に行ったお寿司屋さんでもお祭り関係の人が盛り上がっていたのですが、今日のあやめパークで佐原ばやしの音を聞くと、佐原の祭り行きたくなってきました。また近いうちに佐原に来ることになりそうです。
(おわり)