春は、まだ先。#1

特急「踊り子53号」乗車記(東京→伊豆急下田)

2023/1/7

特急「踊り子53号」

今年の私の年末年始休みは12月31日から1月9日までの10日間。沖縄から帰ってきた翌日ですが、まだ3日も残されているので、日帰りで小旅行に出かけることにしました。目的地は伊豆・下田です。

そして、通勤するよりも早い時間に、東京駅へと向かい、駅弁を調達して、列車に乗り込みます。本日乗車するのは、「特急踊り子53号」です。

8時発と切りのいい時間に出発しますが臨時列車のようで、お客さんもまばらでした。伊豆に行く人はそんなに朝早くから行かないのでしょうか。

ちなみに、余談ですが、この列車には窓側にコンセントがあったのですが、臨時列車は列車によってはコンセントがない列車もあるようなので、臨時列車に乗る場合は確認しておいた方がよさそうです。

今日の駅弁「冬の彩り」

伊豆へは春を感じに行くのですがまだ冬。今回は駅弁屋祭で売られていた「冬の彩り」という冬を感じるお弁当をいただきます。朝ビールも考えましたが、旅行明けでもあるので、今回のお供は「朝の茶事」という緑茶にしました。

冬の彩り

それでは開けてみましょう。お弁当の掛け紙というかふたに中身の写真が思いっきり載っているので開ける楽しみはないですが、イメージ写真とそっくりの中身が現れて、なんというか安心感が得られました。

このお弁当の推しは「帆立を載せた茶飯」「ぶり柚香焼(ゆこうやき)」「蟹入り信田焼」のようですが、全体的に彩りもよく、品数も豊富で、お酒を飲みながらゆっくりといただくお弁当としてもなかなかいいお弁当のように思えます。

私は、柚香焼というのを知らなかったので調べたのですが、柚子の果汁を絞った出汁に付けて焼いたものだそうで、「ぶり」に「柚子」と聞くと、その言葉だけで何となく冬を感じられました。

冬の彩り

東海道を西へ向かって

だいぶのんびりと駅弁を食べたので、食べ終えた頃にはいわゆる湘南エリアに入っていました。いつも、ゆっくりと車窓を眺めながら食べたいと思いながらも、あっという間に食べきってしまう自分にとっては、かなりうまくペース配分できたなと自己満足感が高いです。

小田原を過ぎると、それまでの関東平野らしい景色から変わり、相模湾を望める区間も多くなってきます。この時期は日が昇るのも遅いので、まだ昇りきっていない太陽と相模湾はとても美しいような、一方でまだ朝早いんだから寝ようよと眠気を誘うような、朝っぽい景色が広がっています。

相模湾(根府川駅付近)

熱海駅からは伊東線に入ります。引き続き、時より車窓には美しい相模湾が見えます。とはいえ、昨日沖縄から帰ってきたばかりでもあるので、眠気もありうたた寝している時間も多かったです。

相模湾(伊豆多賀駅付近)

伊東から伊豆急行線に入りしばらく経つと、車窓に伊豆大島が見えてきました。伊豆大島は幼い頃に行ったことがあるようですが、伊豆諸島はほとんど行ったことがないので、そろそろ行きたいところです。

伊豆大島(片瀬白田~伊豆稲取間)

下田に到着

そして、東京駅を出発して2時間41分後の10時41分に、列車は定刻通りに伊豆急下田駅に到着しました。東京から伊豆の先端まで来ると、結構遠いなあと実感させられます。

特急踊り子53号

伊豆急行もSuicaが使えるのでSuicaをタッチして改札の外に出ます。チケットレス特急券とICカードのお陰で切符いらず。本当にありがたいですね。

駅を出ると、駅前に黒船の模型があり気にもなりますが、まずは目的地に急ぎたいので、とりあえずバスへとダッシュしました。

伊豆急下田駅

東海バス(伊豆急下田駅→爪木崎)

バスは駅前に止まっていました。この東海バスに乗って、爪木崎へと向かいます。

乗り込んだ時点では空席も多かったですが、私と同じように特急列車から乗り換えてくるお客さんも多く、発車時には立ち客も出ていました。爪木崎までは20分ほどで到着します。

東海バス

旅行記「春は、まだ先。」